毎年家族でフランスに帰っているけど、エコノミークラス以外乗った事はありません。いつか足を伸ばしてフライトをのんびり楽しめる身分が羨ましいです(笑)。でも、エコノミークラスの醍醐味って何か知ってますか?ファーストクラス、ビジネスクラスには無い物があります!それは、隣に座っている人との思いがけない情報交換です
フライト中の過ごし方に幾つかタイプがあると思います。
・フライト中は映画を見る人。
・フライト中は会話を楽しむ人。
・仕事をする人
・ひたすら寝る人
私は会話を楽しむタイプ
今回2015年10月 フランスに帰った際の事です。子供1歳と奥さんの三人で赤ちゃん用ベットが使える席に座りました。僕の隣には50代前後の日本人女性が着席していました。飛行機が離陸し、女性の方から私の子供の名前や年齢を聞いてきたので、お互いの家族構成や人生のバックグラウンドなどいろいろ話が発展しました。
女性は大学でフランス語を学び、フランスに大きな憧れを抱いてフランスに何度か観光で来ていたそうです。フランス旅行をしている時にフランス人の料理人と出会い、国際結婚、出産、フランスでの育児を経験。現在ご主人のお仕事はレストラン経営だと言っていました。お店はピザ専門のレストランとフランスに良くある大衆レストランの2店舗を経営。女性はレストランのお手伝いをしていると言っていました。話を聞いているだけなら、「フランスでレストラン経営」お洒落でお金持ちなのかな?と思いましたが、女性の話を聞くに連れ、僕の知らないフランスの事情を知る事が出来ました。まず、人を雇っていく難しさを吐露されていました。その問題は税金です。
フランスの税金の高さ
・所得税は日本の倍取られます。
・法人税も日本より高く、世界で2番目に高いです。(1位アメリカ)
・経営者に課されるの社会保障費(従業員を雇っている場合)
お店はそこそこ回転しているけど利益がなかなか残ら無いと女性は愚痴っていました。本当に利益が出ているお店は、メニュー設定金額が高くて回転率が高いお店だと言っていましたが、そらそうですよね、高額で回転率が高いなら儲かりますよね。でも最近フランスでは安くて美味しい物が好まれれる傾向にあると言っていました。ピザ専門のレストランはLサイズのピザを5ユーロの価格設定で売っているらしく、とても忙しいと言っていました。ただ、単価が安いのでなかなか辛いと嘆いてました。ここでもう一つ知ら無いフランス事情を耳にしました。次に大きな問題が難民問題です。
シリアからの難民
女性が住む街は、Calais カレー、ドーバー海峡に近い場所。
このカレーには難民キャンプが設営されていて、難民が来た事によってレストラン経営は厳しさを増したと言っていました。なぜ難民が来た事が経営に影響が及ぼしたのか?
・治安の悪化が最大の要因(強盗・強姦)
・外食率の低下 難民の影響
僕たちが知っている難民キャンプとは懸け離れているようです。貧しい人たちが配給をもらって暮らしているだけどと思っていましたが、その現状は街に難民が徘徊する問題が起きているようです。本当に知ら無い事情だと痛感しました。因みに何故カレーに難民が集まるのか?それはイギリスに行く経路がシリアから近いという事だそうです。
フライトは13時間、最後に女性の名前は聞けませんでした。最後まで聞こうか悩みましたが聞けませんでした。いつもなら聞くんですけどね。何処かで再開するんじゃないかと言う気がしました。